「私」や「あなた」という誰かは、出来事を細切れに羅列した世界に成り立っているわけではありません。
私には、私を形成する文脈がありますし、あなたにもそれは同じであるはずです。
私における物語からは、あなたをよく知ることが出来ません。あなたにおける物語のみでは、私を知ってもらうことは出来ません。
それぞれの「物語」を尊重し、その上での歩みを見据えて行くことが大切なのです。
→ 出来事自体を変えることは出来ないが、
自己物語は、書き換え可能なものである。
そういった心の持ちかたへのヒントが、ここにはあります。
・自己の社会性の基盤は、他者との関わりにある。
・自己変革は、他者に自己を語ることにより行われる。
・自己変容=アイデンティティの変容
※自己やアイデンティティは、ここでは
私が私であるという概念・感覚、私というものを作っている要素と思って
みてください。
ぶっちゃけて言うと、
「私は、○○な人です。」ということばそのものです。
自己経験の受け取り(意味づけ)における重要性
<自己、アイデンティティのありかた>
→私が私であるという概念・感覚は、想い起こした時の意味づけであり、そ
れが実際に起こった時の意味づけではありません。
振り返った時点による意味づけが、重要です。
→私が私であるという概念・感覚は、客観的な時間や年代順に沿った時間
の流れによって存在しているのではありません。
想い起こし、解釈をする段階≠ノおいて保持される、極めて主観的な
視点によるものです。
=過去への受け止め方は、変更可能です。
自己物語を形づくるもの
客観的な世界を変えることは出来ないが、主観的な世界(私が、意
味を与えている世界)を変えることは可能です。
→私たちが生きているのは、後者の主観的な解釈の世界であるとい
えます。
自己物語における開放性
語り合いによって取り入れられた他者の視点から、感情負荷(感情を
圧迫するもの)を取り除くことが可能です。
何故ならば、感情負荷を抱えてしまう、ものの受け取り方しか、知ら
ないために負荷が起きているという面もあるからです。
自分以外の人の視点を語り合いという関わりによって、取り入れてい
くといったことが起こることもあります。
過去への意味づけの変容=自己物語の変容
■語る(意味づけがなされていないものに、語るという意味≠与えるこ
とです。)
・語ることにより、無数のものから意味が与えられる。→心が整理される。
・曖昧なものが、語ること≠ノより整理されていく。語ることの重要性
■対人恐怖
従来型の対人恐怖に対し、ふれあい°ー怖群と呼ばれるものが、現在
では起きています。
(※表面的な友人関係にも困難を抱える、極めて閉塞的な状態のものを
いいます。)
→自己を物語れないことにより、防衛的になっていき、引きこもりがちにな
ってゆきます。
■社会化
社会的に承認されることにより、身につけていくもの。
自他共に納得の行く説明が出来ることを目指していくことが、大切です
(聞き手の共感を呼び、承認が得られることで、自己物語は妥当なものと
みなされます。)
※周囲に納得させられるような、文化に共通の物語構造の中に事件をあて
はめる。
そういった説明が、出来るようになっていくことが大切です。
→まだ、言語化できていない内面の思いを自他共に納得する形にしてい
くということです(*^^*)
■面接法
◎自己物語法
最も幼い頃の記憶から、それぞれ印象に残っているエピソードを語ってもら
う。
この中から、共通性や連続性のある内容に注目する。
ここから、自己物語やアイデンティティの変容を見つめていこうとする試み。
・抵抗を取り除く
・レクリェーションとして、行われることもある。
★過去に悪評を与えていたものが、聞き手とのやり取りを通過すること
により、再評価がなされるという可能性を持っています。
→ 出来事自体を変えることは出来ないが、
自己物語は、書き換え可能なものである。
最終的に、自分のあり方に評価を与えているのは自分自身で
あるという点、
或いは、いざ言葉に出していってみないことには自分自身の
ありかたさえも目の前に出されず、認識における必要以上の
偏りが消化されない点
(=偏ったあり方として、心に持ち続けてしまう可能性。)
これらのことから、自分の歩んできたものを物語ってみる
=目の前に出していくという作業を改めて試みることの重要性
を私たちは教えられるのです。
身近な人でも、カウンセリングでも、心の中にあるものを表
現してみることの大切さが言われるのは、そのためです。
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