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■ まえがき | |
「くっついていたい。」という人間の基本的欲求や生得的な傾向を愛着(アタッチメント)といいます。この重要なものが形成されることの始まりとして、乳幼児期(赤ちゃん〜3歳くらいまで。)をベースとして見てゆきましょう。
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*愛着(アタッチメント)観の変遷
(旧)@一時的欲求(栄養を求める)⇒A二次的欲求(人との関係を求める)
↓
(今)一時的欲求(栄養と、人との関係を同等に求める)
※くっついていたい(生得的に持っているもの)
ボウルビー(英:児童学者)
→人間にとって、誰かとくっついている(近接関係)という愛着は大切なものである。
*人間について
生理的早産である人の赤ん坊は、未熟である。
→自分から近づく力が無いので、相手から接してもらう(依存する)ことが
大切なことである。
体重こそ重いが、脳は軽い。=関係の中で受ける刺激が大切であるため。
→他人を引き寄せる能力を持っている。
・おでこが大きく、あごが小さい。目が大きく、中央にある。=幼児図式
・人らしさに対して、興味を持つ=社会的知覚
・泣き、微笑む。=社会的発信
・他者の行動に随伴的に反応する=社会的反応
※赤ちゃんの反応は、大人の錯覚である。→養護感情や行動を誘発するもの。
※大人は赤ちゃんに対して、直感的育児を行う。
*愛着の発達
@2〜3ヶ月 誰にでも目を向け、感情を示す。
A6ヶ月 特定の相手に目を向け、感情を示す。 物理的近接
B2,3歳 能動的接触行動の始まり。安全基地行動 ↓
――↓―――――――――――――――――――――――――――――― ↓
C3歳前後 表象的(頭の中のイメージ)近接による柔軟な愛着 表象的近接
*愛着の個人差
ストレンジ・シチュエーション法(エインズワース:アフリカでの愛着研究を米国で)
→ストレンジとは、初めての場所という意味である。
初めての場所において、養育者との分離と再会における反応を調査した。
分離と再会において…
(赤ん坊の反応)
Aタイプ(回避型) よそよそしい
B (安定型) すぐに落ち着く
C (アンビバレント型) しがみつき・怒り
D (無秩序・無方向型) 不自然・ぎこちない
(親の接し方)
A 拒否的、身体的接触が少ない。規制的行動
B 程よく敏感で、子供の感情に気がつく。安定的。
C 気まぐれ・非一貫的で、予測しにくい。(※子供は、そのことに反抗?)
D 精神的・感情的に不安定→子供を脅えさせるような不適切な養育者??
※子ども自身による生得的気質の影響もある。
*愛着の連続性(赤ん坊から、老人まで)
幼児期の愛着→内的作業モデル→対人関係・人格発達の基礎(ボウルビー)
※実験によると、64%の人が、幼少期から変わらぬ愛着行動の傾向を示している
との結果が出た。
*愛着の世代間伝達(上記の実験からも、充分にあり得ることである。)
赤ちゃんとは、全身で環境や親に適応している偉大な存在なんだなあ。大人の私は、いよいよ感心するばかりです。
同時に、子供の頃の私は、「子供である我が身を未熟に思うばかりで、大人に憧れの眼差しを向けていたこと」を思い出しています。
大人になってからの私が時折いけないと思うのが、理屈に依ってしまうことです。そんな時は、赤ちゃんの、言葉使わぬあの眼差しを思い出します。
ところで、赤ちゃんのアルカイックスマイルって本当にかわいいですね。
でも、疲れているお母さんはその笑顔を見逃してしまうのかもしれません。
赤ちゃんについて見つめながらも、そのことは、お母さんが赤ちゃんだった頃を知ってゆくくらいで優しいのかもしれません。
お母さんは大人として頑張らなければなりませんが、大人としてだけで頑張るとまいってしまうのも道理だと思います。
赤ちゃんを知り、お母さんを知り、赤ちゃんを知るということは「ヒト(我が身)」を知ることなのだと思います。
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