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>>ユング心理学

「アニマ・アニムス(心の中の女性像、心の中の男性像)」


「あなたは、私の何を見ているの?」「君は、僕の何を見ていたんだ?」 男性と女性の間に、こんな問いかけをしばしば耳にします。この言葉の通り、相手を見ているようで見ていない。イコール、他者に自分の中のイメージを見ることの多い私たちがいます。その中に、ひとつの対の例を出してみましょう。男性の中の女性像をアニマ、女性の中の男性像をアニムスと言います。(正確には、像を作っている元型と呼ばれるものについた名前が、それぞれアニマ・アニムスです。)アニマ・アニムスの存在感は、大きなものです。時に、女性を革命に導くなどの効果を発揮します。 ところが、忘れてはならないのが「誤解も生じる概念である」という側面です。私たちが「相手」と思っているものは、基本的には自分の中の像なのです。相手の体を「物質的に」借りて相手の人格として見ているものは、むしろ相手よりも自分に沿っている可能性が高いとお考え下さい。像は、仮のものでもあるのです。 だからこそ、相手を知ることにはこれらの像を乗り越えることが大前提となります。気づかないこともひとつの処世術ですが、親密な関係を得ることでこの課題が目の前に生じやすくなるのは必須です。関係性におけるひとつの試練が訪れます。 そうした場合、冒頭の問答を繰り返しながら、より現実に近い相手と自分の姿を心の内側に見つけてゆくことになるでしょう。ここで、双方が別れを選ぶこともあります。(※別れを悪いと解釈することによる、安易な評価はしないでください。)同時に、ぶつかったり労わったりの作用により更なる充実した自己への出会いを果たす可能性も含んでいる時期でもあります。この出会いの達成は、目の前の相手との真なる出会いを果たすことを意味するのかもしれません。 とはいえ、このプロセスはエネルギーをたいへんに消耗するものでもあります。それは、自己成長の要素を大いに含んだものであるだけに、です。安易に理想化せず安易に無きものとせず、あなたがどう歩みたいのかを選んでゆきましょう。








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