ラマルクの進化論に思う


ジン



進化論といえば、何を思い浮かべますか?

ダーウィンですか? あのガラパゴス諸島にビーグル号に乗っていった人ですね。

ダーウィンはそのガラパゴスで、同じ環境で生まれた大小の違い(変異)を持つ"種"の中で、 過酷な生存競争が繰り広げられ、その自然淘汰により、優性の"種"が生き残ることで、今日のような進化が成されたとしました。 いわゆる『ダーウィン進化論』です。

この進化論は、当時、キリスト教支配社会の唱える『神の天地創造説』、要は、7日間で全てを創り出した、ということが主流となっている状況の中、とても危険な 思想でした。 それでも彼は、自分の信念を曲げず、「それでも進化は周っている・・」と、、 あれ? 何か間違えてますね。 まあ、進化を神のもとから、人間たちの思考の中へと 移し替えてくれました。

この偉業により、現在の"進化論"という研究は発展していったのです。
ちなみに、「進化」は英語で言えば(evolution)ですが、ダーウィンは自然淘汰説を説く
『種の起源』には、(evolution)という言葉は用いず、「変化に伴う由来」というような表現で、変化とは自然により淘汰された結果であるとしているようです。


そうそう、ダーウィン進化論は、今でもかなり否定されていることを御存知ですか?

まず、異なる"種"はあまり同じ環境で共存していないことが多く発見されているということです。
つまり、同じ環境で生存競争を繰り返すより、その環境で住み心地の悪い"種"は、自分の 住みやすい環境へ移動していくので、要は、「棲み分け」しているだけだという考え方があります。

また、自然界での生存競争、例えば、ライオンに食べられるシマウマは、特に足が遅いとか、 逃げるのが下手なシマウマが常に狙われているわけではなく、単に運が悪かったということの 方が多いということなのです。

そして、一番説得力のある疑問は、長い期間かけて少しづつ変異していくのであれば、 その過程的な生物の痕跡(化石)があるはずだと思われるのに、それが全然見当たらない。
これは、「ミッシングリンク」とか呼ばれています。
ミッシングリンク、、、なんか神秘的な響きのある言葉ですね。
ある時期、このミッシングリンクを求めて、化石を掘りまくった人々もいることでしょう。


いま、新しそうな?進化説としては、「ウィルスによる進化」があげられています。

ウィルスは、遺伝子を持って動物の細胞内に入り、別に求めてもいない遺伝子を核の中に組み込んでくれてます。 そうすると、その細胞の中にいままでなかった遺伝子ができてしまいます。
まあこの性質を利用して、あるウィルスを無害なものにして、先天性疾患の人に必要な遺伝子を ウィルスに運ばせ、取り込ませる治療なども行われていますが、要は、ウィルスがこんな風に ある動物(例えばキリンの先祖)に、ある遺伝子(例えば首の長くなる)を持って来て、いきなり 急激な変異(例えばキリンになった)を起したのではないか? といわれています。
ウィルスであれば、大抵周りの同じ"種"の動物には大量に感染するので、進化が同時期に大量 発生することも頷けるし、ウィルス進化説・・・案外そうかも?と納得してしまったりします。


このような進化論をはじめて体系化した人は、フランスの J.ド.ラマルクという生物学者らしいです。
ラマルクは、ある動物でよく使う器官はより発達し、使わない器官は退化してしまうという「用不用説」と、 その獲得された性質は子供に遺伝して伝わるという「獲得形質の遺伝」との複合技で、「進化」を 説明しようとしました。 この「用不用説」は、その動物が自分の口の届かない葉っぱを見ながら、 「あー首が長くなりたいなー」と思い続けて、首を伸ばす努力をすることによって、キリンが生まれた という感じの説です。 そして、努力して首を長くしたキリンの子供は、遺伝によって初めから長くなる べくして生まれてくる、というものが、「獲得形質の遺伝」です。

この時代、まだまだ遺伝子なども発見されていなく、あくまで見た目の様子で遺伝ということを考えて いました。 つまり、ラマルクは見た目の状況による「直感!!」が自分の頭をなんとなく納得させて くれるので、それを信じられたわけです。

でも、もちろん、この説は創造説論者達の強烈な反論を受け、かなり失意のうちに亡くなられたという ことでした。 しかも、そのあとのダーウィンにも、反論され、さらに遺伝子の研究が進む毎に、 「遺伝子がその宿主の生物の努力で変わる訳ないじゃん! (^o^) ハハハ」と、 後世の人々からも笑われる始末です。


ラマルクの思いつきの進化論は、やっぱり間違っているのでしょうか?
・・・ じつは、私は、このラマルク進化論、大好きなのです!!

そもそも、突然変異なんてそんなに都合のいい形で現われるのでしょうか?
実験室で行われる突然変異(遺伝子にX線を浴びせる)では、優性変異になることはほとんど無い そうです。 その突然変異はウィルスがやってくれるとして、ウィルスは都合のいい遺伝子を組み込んで くれるなんてことを意図的にしてくれるとは思えない。 大抵、悪い遺伝子ばかりをくれる。

何故か、自然界での突然変異は、とても理想的な形で発生し、それを人工的に起すことはほとんど できないらしいのです。 こういう研究は、抗生物質に抗体を作る最近の研究が主流ですが、 自然的に自ら抗体を作り出した細菌と、人工的にむりやり抗体を作らされた細菌は、その抗体は 何故かとても異なっているのです。

「用不用説」は、現在では多くの事実の確認により少しだけ見直されています。 以前、ギタリストの村治佳織さんの左の指が、右指と比べ明らかに長くなっていると聞きました。
弦を抑えるには指の長い方が有利なので、よく使う右手の指が長くなったと考えられます。

そして、「獲得形質の遺伝」についても、一部、それに近い研究成果が報告されています。
つまり、ある遺伝子を人為的にくっつけたオスマウスの子供が、その遺伝子を持っていたというのです。
・・・ ただ、そんなの当たり前の気もするのですが。。。(直感で)
それよりも、遺伝子は、使われていないものがとても多いのです。 それはただ、不要の遺伝子と いうものではなく、環境が変わったときにようやく使われる遺伝子の可能性が高いのです。
そして、その遺伝子を使ったり使わなかったりということが、どうして起こるのかは、まだまだ研究 段階にあると思います。

そこで、私もラマルクのように「直感!!」を働かせます!!

イメージ的に、遺伝子それぞれには使う/使わないのスイッチがついています。
そのスイッチを操作する何らかの"意思"があるはずなのですが、それがよく使う器官を作る遺伝子を 「使う」にし、ほとんど使わない器官を作る遺伝子を「使わない」側にスイッチしています。
従来、子供に遺伝するのは、設計図である"遺伝子"だけと考えられていますが、もし、この"意思"同時に遺伝したらどうでしょう??
子供はDNAから生まれるわけではありません。 母親の"卵子"という細胞と、父親の"精子"という細胞 が組み合わさった"受精卵"という一つの"細胞"から生まれるのです。 つまり、もともと細胞内にあった "意思"が遺伝するのは、ある意味当然だと思えるのです。

人間は、原始的な単細胞生物からとても多くの進化を遂げて、現在の姿に至っています。
ただそれは、単細胞生物のころから、「こうなりたい」という"意思"をずっと持ってきたからだと思います。
人間は、人間になりたくて、人間になったのだと思えるのです。
そして、いまのこの自分は、遠い祖先からの継続した"意思"により生まれ、そこから自分の"意思"を 加え、現在の姿に至っていると考えています。

・・・ もちろん、以上はとても科学的な思考ではなく、あくまで個人的な"思い込み"です。

ルネサンスの時代から、物事は科学的かつ論理的である必要が求められてきました。
そして、ごく最近まで、それはとても有効的な考えでした。
とりあえず、魔女裁判は無くなったし。(笑)
だけど、科学的に説明できないと、真実ではないとされてきました。
これまではそれで特に問題はありませんでした。

ただ、現在、科学は方向を見失いかけています。 環境汚染、遺伝子組み替えの論理、 狂牛病の原因、経済のあるべき姿、、、これらのことが、感覚的にバランスを崩し始めています。

もし、ラマルクの「直感!!」進化論が、実は事実に近いことが確認されれば、 人間の「直感!!」もまんざら捨てたものではない、、、て、見直されるかもしれません。

・・・ というわけで?、私は、ラマルクの進化論大好きなのです





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