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恋のもたらす正念場



さて、第一章では、恋のウキウキ・ワクワクを描いてみましたが、今回は、恋愛の試練について綴ってゆきたいと思います。
最初は、お互いがいるだけで満足な恋愛も、関係が進むと同時に、その本質を表します。
恋愛の本質とは、実は、人間関係なんですね。
「煩わしい人間関係から離れるために、恋愛に向かう」なんて話題も耳にしますが、向かった先はやはり、人間関係なのです。
順調に関係が進んでいった際、初期の高揚感のみが持続しないのは、実は、とっても健康的な現象なんです。
あわよくば恋愛関係を始められた人は、次の試練に出会う機会をも、同時に獲得しているわけです。

今まではウキウキ・ワクワクに隠されていた「現実」が、ぽっこりと顔を出してきます。
「意外とこういうところ、冷たいなあ。」とか、「何で、こんなに口うるさいんだろう。」とか‥。
パートナーのいる人とつき合っている人は、相手にとって自分だけが異性ではないことを鮮明に意識し始めるのもこの頃です。
ロボットだったら、インプットされた通りに、ずっと同じパターンでゆけますが、人間ではそういうわけにはゆきません。
変化があって然りという自然を備え持っています。

わかりやすいカップルは、喧嘩を始めます。
わかり難い形としては、本音を仕舞いに仕舞ってしまい、カップルという形のみを装い始めます。
もみ合わない内に、さっさと別れてしまうこともあるかもしれません。
どうなってゆくかはカップルそれぞれですが、どうやらこの時点で、次の課題を人生から与えられることは確かなようです。
これについては、恋人も夫婦も、不倫関係という恋人の場合も皆同じです。

・高揚感が無くなった後で、相手と話し合えますか?
・はしかのような状態が過ぎた後で、それぞれの違いをどう対応してゆきますか?
・相手との間に、高揚感以外の橋をかけることは出来ますか?

さて、倦怠期と呼ばれることのあるこの期間には、ちょっと意外な特徴があります。
意外と言いましたが、知ってみれば、納得しやすい理屈であるかもしれません。

実は、違うタイプ同士のカップルには、倦怠期が無いと言われるデータがあるのです。
ということは、似たもの同士のカップルが、実は、倦怠期を迎えやすいとも言い換えられます。倦怠期が無い、イコール喧嘩が無いということではありません。
似たもの同士の方がマンネリ化しやすく、結果的に、代償が大きくなるというのです。
もちろん、似た者同士で円満なカップルも、たくさんいることと思います。言葉のニュアンス通りに、違いの扱い方がわからずに破局してゆく、違う者同士カップルもいます。
一方で、価値観の似ている点から摩擦が生じ難く、そうした中で相違の出た際に違いの扱い方が分からず、必要以上に言わなさ過ぎたり、言い過ぎてしまうことで、根元のところで、関係を壊してしまう傾向があるのも現実のようです。

喧嘩は、楽しいものではありません。衝突は、少ないにこしたことがありませんが、実は、「衝突によってかかる橋」もあります。
「思い切ってぶつかり合える点もあるから、分かり合えるものもまた生まれる」という言葉があります。
この点からすると、違う者同士では、似た者同士よりも衝突の起こりやすい副産物として、要所要所で、理解を深める機会が生じてもいるようです。
そのことに気づいているかいないかというのも、展開を分けることでしょう。

衝突の先に、お互いに対等な関係が残るのであれば、違いがあっても、関係は育ってゆくのかもしれません。




 


 

 

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