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精神分析とカウンセリング
「精神分析」と「カウンセリング」は、一緒くたの概念として学び、用いられることも多いのですが、もともとは、別々の路線で形作られてゆきました。「精神分析」という概念は欧州、「カウンセリング」は北米で生まれます。
前者と言えば、こちらは神経症への取り組みを通して、心理学者フロイトが体系づけてゆきました。ですから、こちらは、病理的心理の治療を目的として扱ってゆきます。
一方で、後者は、産業革命による生活形態の劇的な変化によって、人々に生じた啓蒙的な流れによって培われてゆきました。
職業指導運動や心理測定運動などが発想の足元にあるのですが、こちらは、人々を「健常者と見た上での心理的問題」の改善などを扱ってゆきます。
ところが、実際は、「精神分析」で扱う問題と「カウンセリング」で扱う問題は、綺麗に線引き出来るものとも限りません。
それ故に、一つの方法に拘らず、良いものをその都度、取り入れてゆこうといった姿勢の折衷主義的な対応も育ってゆきました。
しかしながら、それぞれのカウンセリングは、奥深い理論の下に成り立っているため、あれもこれもといった方法では、理解そのものがいい加減になってしまう可能性もあります。
そういった懸念への対処としても、例えば、精神分析的カウンセリングのように、精神分析理論を強調した上でのカウンセリングといった枠組みも発想されています。
どちらにしても、クライエントさんという人間の、「成長過程を支えるための、良き併走手段となれば」と思います。
※ちなみに、フロイトにおける「精神分析」の不備も知られている現在では、その時期の「精神分析」そのものがなされることはありません。「精神分析」も、変化しているのです。
※精神分析家の内には心理学者ユングも含まれますが、彼自身はフロイトの理論から離れており、分析心理学という名称の独自の体系を築いています。
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