Q
「メールカウンセリングの効果って、何ですか?直接、顔を合わせるカウンセリングに比べて、どうなのでしょうか?」
A
顔が実際に見える関係≠ニいうのは、心強さもありますよね(^_^)言葉以外にも顔や体の表情、交流のための情報がたくさんあります。私としても、面談の長所について、大きな肯定感を持っています。直接向かい合っての人間関係とは、あらゆる人間関係の基礎です。取り組むものが、直接、顔の見えない人間関係(メールカウンセリング)であったとしても、対人関係のモデルはそこにあると言えましょう。そうであるからこそ、メールでのやり取りも、相手の顔を見つめるくらいの気持ちを忘れてはならないと思います。私は、メールカウンセラーとして、いつもそこに顔がある≠ニ思って、メールに臨んでいます。
ところで、その顔≠ニ呼ばれるものですが、あなたはどんなものだと思われていますか?「それはつまり、眉と目があり、口がありえくぼがある‥」等と、物質的に答えられるかたも多いことでしょう。
でも、もちろんそれだけではありません。表情や仕草など、本当に様々なものの集合体が顔=Aつまりは、その人の像を構成しているのですから。メール上のやり取りにおいて実際に顔が見えておらずとも、実に、様々な像を構成するものたち≠フ交わされているのが現実です。
そして、それが顔≠ノ匹敵することはあるのです。
メールカウンセリングというと、一見してメールの文章だけに目を向けられることが一般的な捉え方であると思います。文章とは、一番の指標であるのですが、クライエントさんを知ることには不十分な道具でもあります。よって、文章をいただくペース、文章の書き方の癖、事務連絡のやり取りなどなど、目に見えぬインパクトに至るまでを表情として見つめるように、メールカウンセラーとしての私は心がけ、取り組んでいます。
そうしているうちに、顔≠ノ匹敵するのではないかと思われる何らかの像≠ノ出会うのです。下手をすると、文章のみで眺めた視点やただ会っただけの事実よりも、ご本人らしさが文面に滲み出ることがあります。言葉のみで語られる自分というのは、多かれ少なかれどなたでも、「ご本人による期待値の味付け」の加わる点を否めませんが、そのことと平行するように、無意識のうちの個性や本来の表情が滲む無防備な行動というものを人は、同時に、どこかで出してしまうようです。
この視点からは、面談とはまた異なる角度から、心をやり取りすることも可能ですし、下手をすると面談では隠れてしまいがちなものが鮮明となっていくことさえあるものとして、それなりに取り組みようもあるのです。クライエントさんの内面が展開していくための糸口は、メールといえども息づいているのです。
もちろん、面談に勝るものは無い!という心象も、私の中にはあります。顔が見えるという状況において、「情報量」が多いのは確かなことですから。
そう思った上で、「直に見えない情報」に集中し洞察するといったメールカウンセリングの特徴が、面談に勝る点もあると思います。
どちらにしても、それぞれに長所と短所があります。
更に、この長所と短所を形作る要因の中には、カウンセラーとクライエントの個性も含まれています。心の症状、状況による影響もあります。言葉を文字として綴ることに向かれている方と、そうでないかたとでは、どちらのカウンセリングがより適応的に働くでしょうか‥。カウンセリングにおいて、相性は大切です。
しかしながら、ここはやはり、実際のコミュニケーションを始めてみないことには何にもわかりません。いくら本を読んだり、アメリカの人にアメリカという国のことを聞いたとしても、自らによる、実質的な体験に勝ることは無いのです。
繰り返します。人から聞いた感覚はあくまでも人が感じたことであるので、どうやっても自分が実際に体験した以上には、自分のものになることはありません。
メールカウンセリングの効果を本当に知りたいのであれば、メールカウンセリングを体験してみることだと思います。
知りたいことを頭の中だけで転がしているうちは、実感が伴わないのは自然なことなのですから。
厳しいことを言うようですが、「転びもしない位置から物事を吟味するばかりでは無く、実際に自らで体験し、酸いも甘いも味わいながら何かを感じてゆく姿勢」を心に置いて頂ければとも思っています。
さて、これより当カウンセリングルームにおけるメールカウンセリングの効果とされた代表的ないくつかを書き添えることとしますm(v_v)m
ただし、以下は、あなた以外の方が、勇気を出して自らで経験し、その果てに見つけたものでもあります。また、カウンセリングのみの効果に由るものではない点も心に留めながら、お読み頂けましたならば幸いです。カウンセリングが主役で起こった結果ではなく、その人における人生、実生活そのものが主役である中で、カウンセリングというきっかけが作用し、得られた何ものかです。
カウンセリングを万能視しない範囲で、しかしながら「カウンセリングを受けた先に、何があったのだろう?」というお気持ちで、お読み頂ければ幸いです。
・自尊心の回復
・ありのままの自分を受け入れる方向への目覚め
・自身を思いやることを自分に許せるようになる
・慢性的な孤立感からの回復
また、うつからの回復が起こったとのご連絡をいただいたことがありました。もちろん、これについても、カウンセリング以外の様々な要素によるものも大きいとお考え下さい。回復へのタイミングが、よい具合に揃ったとも言い表せます。
よろしければ、あなたにとって何らかのご参考になさってみてください。