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試験中や仕事中にお腹が張ってしまい、苦しい思いをした覚えはありませんか?
成長するにつれて、排泄の自由を遮るものが増えます。うんと小さな頃は気に留めなかったものの、自意識が育ってくるにつれて、この苦しみに目覚める人は少なくないのではないでしょうか。
ところで、排泄の不調は誰にでもあるものですが、中には、悩みになってしまう程に、症状の大きく出る人がいます。
大きな病気でも無いのに、こうした症状に慢性的に悩まされることがあります。
この、大きな病気でもない場合のそれを現在では、過敏性腸症候群と呼んでいます。過敏性大腸症候群と呼ばれていたものですが、小腸の関連も視野に入れて、現在の名前となりました。
主な症状としては、
・特に、目立った理由も無いのに下痢をする
・お腹にガスが溜まりやすく、日常に支障を来たす
・慢性的な便秘をする
・下痢と便秘を繰り返す
といったものとなります。
おそらく、この症状に苦しんでおられるかたは、すぐにピーンと来る症状名かもしれません。
更に、シチュエーション(場面)によって症状の表出が特徴的となるものを「場面依存性のもの」と称します。
例えば、試験中や授業中に、頻繁にお腹が痛くなる人や、通勤電車の中で、頻繁に下痢に見舞われ途中下車してしまう人等が該当します。
一昔前に、タレントの南原清隆(ナンチャン)さんが、「本屋に行くと、トイレに行きたくなるのは何故だろう?」といったテーマの実験を行いました。
本屋さんは静かですし、静けさという緊張感が漂うので、刺激を受ける健康な人もいるとは思いますが、これも一種の場面依存性の症状と呼んでもよいかもしれません。
(排泄自体は、人間が生きるために必要な、健康的な現象です。)
過敏性腸症候群自体は、大きな病気ではありません。
更に、ガスやおなら、下痢などの恥ずかしさを伴うものが症状となりますので、こうした悩みを抱える人たちは、苦しみを一人で抱えがちになります。
トイレは、どこにでもあるようでどこにでもないものです。
この、原因が特定され難いがために予測し得ない便意を気にして、非活動的、非社交的になることもあります。
ただし、過敏性腸症候群の人も自分らしく、快適に、心地よく生きる権利があります。
症状自体が治ってしまえばそれが一番良いのですが、そうでなくとも、そうした中で、無理を減らす(或は、やれることを徐々に増やす)ことは大切です。
こうした症状を悪く言う人はいますが、同時に、悪く言わない人もいます。
何故って、過敏性腸症候群では無いかたの内でも、時に、腹痛に襲われることがあります。
そのことを悪く言うということは、自分が弱っている時に悪く言われることでもあります。
話せる人、信頼出来る人を少しずつ広げてゆくこともまた、この症状が享受する温かさでもあるかもしれません。
まずは、病院(心療内科)へ行ってください。お薬と、心理療法における治療が主体となります。いきなり病院では抵抗があるというかたにおかれましては、カウンセリングで、第三者に、話し難いことを話してみるという練習をしてみましょう。
お薬を活用しましょう。ビオフェルミンやストッパなど、市販薬もたくさん出ていますが、病院でしか出せないお薬もあります。
腹痛を治すのではなく、過敏性腸症候群としての回復を見て行く場合には、しっかりと医師の診断を受け、自分にあったお薬を見つけてゆきましょう。
とはいえ、この症候群の人は、腸が敏感なかたが多いようです。そうした意味では、「薬で、突発的に治る!」ということは、望み難いのが現実でもあると思います。
ですから、「信頼出来る人を増やす。生活のリズムを整える。バランスの良い食事をする。」等の、回復への伏線として、複数の療法を持っておくことをお勧めします。
この症候群の原因として、ストレスの影響が大きいと言われています。リラクゼーション法(自律訓練法)についても活用してみましょう。
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